※注 ネタバレあり
1.採用試験で出会ったあの人に会いたい (探偵:田村 裕)
2.90歳の母においしい白米を (探偵:橋本 直)
3.お父さんのパジャヤマの匂いを残したい (探偵:石田 靖)
本日の見習い秘書はブルゾンちえみさんでした。顧問は蝶野正洋さん。
採用試験で出会った あの人に会いたい
大阪府の29歳女性からの依頼。
昨年10月、「有田焼」で有名な佐賀県有田町にある「佐賀県窯業技術センター」の採用試験を受けに行った依頼者。
同じ試験会場へ向かうエレベーターで一緒になった男性がいた。
その男性と、偶然にも帰りのエレベーターで再び遭遇。それからご飯をご馳走になり、行きたかった吉野ケ里遺跡まで一緒に行ってくれたという。
そして帰り道、同じ方面の電車に乗っていたのだが、台風の影響で急遽帰宅ルートが変更となり、お互いに連絡先も名前さえも聞かないまま別れてしまった。
自分に半日も付き合ってくれたとてもやさしい男性にお詫びとお礼が言いたいと。
依頼分を読んですぐ、、ちょっと恋心を抱いているのではと思った田村探偵は出会ってすぐに依頼者に聞く。
質問された依頼者は「久しぶりにどきどきしました」と。
やっぱりかい!
いつぶりかとの田村探偵の質問に
「最後にチューをしたのは~、酔っぱらってて~、スナックで~、チークダンスを~、踊りながら~、70歳ぐらいの~ 、おじいさんと~、」
「なんの話や~!」と田村探偵
すごい赤裸々に語ってくれる依頼者ですね。
真面目ぶりと、いいキャラっぷりが伝わってきます。
手掛かりとなる情報を語っていく依頼者。
●出身大学は九州工業大学
●年齢は32、3歳
●出身は福岡県北九州市
●近所から、ロケットランチャーが発見された事件があったと
●性は宮島だったような・・・
ロケットランチャー!?
ありましたありました。当時ニュースでもさらっと報道されてました。
あまりにもさらっと報道されていてオクラさんも驚愕した記憶が今でも蘇ります。
いざ佐賀県へ。
佐賀県窯業技術センターへ行く。
採用は県庁が行っていると聞き、県庁へ。
出会ったエレベーターを前に、拝む依頼者。
人事の方に事情を説明するも、教えてもらえず。
今は個人情報に煩い時代ですのでしょうがないですね。
次は学校へ問い合わせる。
「卒業生」から宮島さんを探してもらい、本人に連絡を取ってもらうことに。
そして運命の再開を・・・
依頼者の緊張感が半端ない件。
謝罪とお礼を伝える。
そしてもう一つ。恋心についても。
しかし緊張してなかなか伝えられず一旦田村探偵と会話することに。
緊張をほぐすため自分の頬を何度もたたく依頼者。
気合入ってます。
思いを伝えたところ・・・
残念。付き合うのは難しいと。
そりゃ、半日会っただけですもんね。
よっぽどではないと、すぐに付き合うとはならないでしょう。
でも連絡先を交換することに成功。
これから先はどうなるかは分かりません。
依頼者次第ですね。
90歳の母においしい白米を
大阪市に住む64歳女性からの依頼。
4月で90歳になった母親は現在、高齢者用の住宅で一人暮らし。
その住宅では食事のサービスがあるのだが、お米が美味しくないといつも文句を言っている。
母親は特に白米にうるさく、家族で一流の旅館に行ったときも白米だけは「美味しくない」という始末。
岐阜県関市の出身である母親は、若い頃は豊かな自然に恵まれた土地で暮らしていた。
米作り名人だった母親の祖父が作ったお米を、まきをくべて釜で炊く。
それはもうとても美味しくて。
もう一度、本当に美味しいお米を食べるのが夢。
その母親の願いを叶えてあげたいというもの。
今回の探偵は、依頼内容にぴったりの橋本探偵でした。
なんと言っても銀シャリですからね。
早速依頼者の母親に会いに行く橋本探偵。
合った瞬間、「お若いですね~」
確かに90歳とは思えない。
動きも軽やかであり、言動もしっかりとしている。
おばあちゃんが言う、お米の旨さについてまとめると
条件①実家があった関市の米
条件②働いてお腹をすかせる
条件③釜で炊く
条件④みんなでワイワイ食べる
条件⑤旨い味噌汁と漬物があればよし
普段食べている食事が用意される。
点数は50点。
なかなかはっきりとモノを言うおばあちゃんですね。
橋本探偵が食べると普通に美味しいと。おばあちゃん厳しいです。
関市に行くことも検討したようですが、8時間かかるということで断念。
その代わりにここ、堺市にも美味しいお米があることが分かる。
その名も「上神谷米」(にわだに)
なんかすごい名前ですね。
不味かったらはっきり言ってもらって構わないということで出発する。
働いてお腹を空かせるため、まずは水ナスの収穫を手伝うことに。
元気ですね~。どんどん収穫をしていくおばあちゃん。
そしていよいよ、米作りにさしかかる。
まずは玄米を精米する。
そしてまきをくべ、釜で炊いていく。
水は目分量。
そして炊いていくのだが、何度も釜の中を確かめるおばあちゃん。
そんなに見て大丈夫ですかと心配する橋本探偵。
そんなのお構いなしのおばあちゃん。
約30分で完成。
味噌汁と漬物も用意する。
皆でワイワイ食べるために人を呼んできていざ実食!!
気になるお味は・・・
うんうん、と何度も頷き「美味しい」とおばあちゃん。
98点を出しました!
残り2点は昔の思い出ということで。
そして、漬物についても聞いてみると・・・
一言「辛い」と。
やっぱり辛口のおばあちゃんなのでした。
それだけお米は美味しかったということですね。
米好きなオクラさんも、いつかは上神谷米を食べてみたいですね。
お父さんのパジャマの匂いを残したい
福岡県47歳女性からの依頼。
主人の匂いを残したいのだという。
3人の子を持つ母親なのだが、昨年末に主人が6年間の闘病の末53歳の若さで亡くなってしまった。肺がんだった。
自分で言うのもなんだが、とてもステキでいい主人だったと。
今も、自分も子供たちもお互いに心配をかけまいと泣かないように必死に頑張っています、と。
子どもたちは、主人が亡くなった日に着ていたパジャマを大切にビニールに入れて保存をしている。
匂いなのでいつかは無くなってしまう。
子どもたちはその匂いが無くなってしまわないようにビーニール開けたくない、でも開けたいと日々葛藤。それでケンカも・・・
闘病中、子供たちは主人のベッドにもぐりこみ添い寝をしていたため、主人の頑張った記憶が
その匂いから蘇ると思うので、どうか匂いを再現してもらえないだろうかと。
見習い秘書であるブルゾンちえみが依頼分を読み終えた後、VTRに行く前に石田探偵が説明をするのだが・・・
亡くなったご主人と同じような年齢の石田探偵。話のところどころで声を詰まらせる・・・
これはやばいやつだと確信するオクラさん。さて、どうなることでしょうか。
依頼者の子供達の年齢は
長女16歳
次女14歳
長男12歳
玄関を開けるやいなや、手に包帯を巻いている次女。
どうやら骨折をしている模様。それにしても、姉妹そっくりだな。長男はいない。
話を始めると、すぐに泣きだしてしまう依頼人。
石田探偵に少し、主人の面影を見たようです。
似てる、と。
ちなみに石田探偵にも3人のお子さんがいるようですね。
亡くなったご主人は身長180センチあるスポーツマンタイプ。皮膚科の医師だった。
しかし、肺がんが心臓の裏に出来ており、なかなか見つからなかったそうです。
そんなことってあるんですね・・・
ガンが発見された当時、「子どもたちには教えるな。頑張るから」と心配をかけたくなかったんですね。
闘病生活が始まったのだが、徐々に見た目が変わってきてしまい、子ども達も変化に気づいたとのこと。
その後、脳にまで転移してしまったことにより麻痺も出てきてベッドで寝たきりに。
病室ではアロマをよくたいていたため、今回再現したい匂いは「お父さんの匂い+アロマ」になるようです。
そうこうしている間に長男が帰宅。少しぶっきらぼうな感じでした。
不機嫌なのか。
父親と同じく医師を目指すため、寮制の中学に通っているとのこと。
中学生で寮暮らし・・・
ちょっとオクラさんには想像もつきません。
石田探偵が、「お父さんの匂いはどんな匂い?」
と聞くと長男は「僕が一週間髪を洗わなかったらその匂いに・・・」
全員爆笑。
子ども達の希望としては、お父さんの匂いをアロマにしたいと。
ここでもまた長男のコメントが光る。
「お父さんみたいな人形をつくって、それにかけてからハグしたい」
終始真顔の長男。
本当にお父さんのことが好きだったんですね。
匂いということで・・・
以前にも協力してもらったことのあった「山本香料」の山本社長に電話をすることに。
アロマの匂い+加齢臭ですと話す石田探偵。
すると山本社長
「加齢臭うち得意としてます」
一同爆笑
そしてそのまま大阪に行くこととなる。
長男、ここでまさかのテンションあがる。
匂い作成に必要と思われるパジャマ、アロマ、洗剤、柔軟剤を山本社長に見せる。
早速パジャマの匂いを嗅ぐ山本社長。
流石ですね。
肌着とパジャマとの匂いの違いを言う。
続いて、使っていたアロマの解説もしていく中、
「なんかちょっとバラのような香りもする・・・」
「あ、家に忘れてきた」と母親。
話を聞くと、お父さんが手がカサカサすると言っていたのを覚えていた長男が、修学旅行でハウステンボスに行ったときにハンドクリームを買ってきてあげたのだと。
さらに山本社長、話の流れから長男の髪の匂いをかぐ。
社長「あ~わかるわかる!」
長男「おじさん臭いにおい」
社長「そうそう!」
一同爆笑
加齢臭のサンプルがあるということで皆で嗅いでみることに。その名も「加齢臭NO50」
なんて名前だ!!!
原液なので匂いが強く、嫌がる子供たち。
一方、あまり反応のない母親と石田探偵。
自分の匂いに近いからでしょうか?って
笑
そして翌日、山本社長と石田探偵が依頼者の家に。
作った匂いの名前は「お父さんA」
しかし、一応リリーフもいるとのこと。
お父さんAに自信を持つ山本社長。
お父さんAを部屋や服にふりまく。
家族が部屋に入ってくるが・・・
なんか違う・・・
「お父さんA」残念。
社長~!!
リリーフ登場「お父さんB」
「あっ、近い」
「お父さんB」だけをかけたクッションを渡すと。
「これ・・・」
お父さんとの記憶が蘇り、泣き出す姉妹。
クッションを抱いてベッドに横になる長男。一番の笑顔が。
よかったと泣き出す山本社長。
↑これもナイトスクープあるあるですよね。
お願いした関係機関の方がよく泣いている。
撮影するのが好きだったと、部屋にあったプロジェクターでお父さんの匂いを感じながらお父さんの映像を見る家族。
号泣する家族。
最後、改めて「医者になりたい・・・」と言っていた長男の言葉が印象的でした。
VTRが終わりスタジオへ。
言葉がでない・・・
「ちょっとコメント控えさして」とつぶやく西田局長。
案の定の号泣でした。
いや~、オクラさんも泣いてしまいましたね。
オクラさんは基本的に泣くことがないです。
テレビや映画を見ていても。よほど。
でも、ナイトスクープはちょっと違います。
ときどき、やられてしまいます。
笑いも交えながらの感動というのがナイトスクープです。
ナイトスクープドキュメント素晴らしいです。
今回の3作品もよかったです。
特に3つ目のお父さんの匂いは久々に涙してしまいました。
いや~、ナイトスクープって、ほんといいですね♬