探偵!ナイトスクープ「イクちゃんに会いたい」名作 感動編 神回

レンズ 探偵!ナイトスクープ

※注 ネタバレあり

 

今回は2015年5月1日放送「イクちゃんに会いたい 」です。
ナイトスクープ好きなオクラさん。
おそらくですが、ナイトスクープ史上1番涙したのがこの回でした。

 

秘書:松尾 依里佳さん
顧問:円 広志さん
探偵:石田 靖さん

 

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依頼内容

和歌山県在住29歳から、再婚した彼のことについての依頼。
前の結婚相手との間に2人の娘がいる依頼者。
再婚した彼は、幼少期より複雑な家庭環境で育ってきた。彼は、生まれてすぐに両親が離婚し、父親に引き取られた。物心つく頃には新しい父親の恋人「イクちゃん」という方に育てられた。彼はイクちゃんのことをずっと本当のお母さんだと思っていた。

しかし彼が小学生の頃、父親とイクちゃんが別れることになった。彼は父親についていくか、イクちゃんについていくか問われとき、迷わず「イクちゃん」と答えたようだ。
ところが、父親から事前に、お父さんを選べばゲームボーイを買ってあげると言われた。いつも、おねだりしても買ってもらうことができなかった彼は、父親を選んでしまった。

その後、父親との関係は悪化。中学、高校と非行に走った時期もあったが、成人してから真面目にやってこれたのはイクちゃんのおかげだという。血の繋がりのない娘2人が、初めてパパと呼んだ日の、涙を溜めた嬉しそうな顔。「大事なのは血の繋がりではない。一緒に過ごした時間が大事なんだ」と言ってくれたとき、この人に一生ついていこうと思った。

そんな彼との間に、男の子が生まれた。「我が子を抱いてみて、本当のお母さんに見せたくないの?」と聞いてみると、「俺のお母さんはイクちゃんだよ。イクちゃんに見せたいなぁ。」と少し悲しげな顔をしながら言った。

彼をイクちゃんに合わせてあげたい、そして私たちの子供を抱いてほしいというもの。

 

松尾秘書が依頼文を読んだあと

 

「ちょ、待てよこれー。もうダメじゃん!」

 

めずらしいテンションの西田局長。

 

はい、そんな感じですね。

 

石田探偵も依頼を聞いただけでぐっとくるものがあったと。
とにかく父親の女ぐせが悪いということですが・・・

さて、どんな結末を迎えるのでしょうか。

 

 

本編

 

依頼者宅に

依頼者宅にて、この度、産まれたという長男を抱く石田探偵。
もうすぐ6カ月だそうです。

 

2人の娘と、依頼者ご両親も同席。

 

依頼文を前日に読んだという依頼者のご両親。

 

「二回読んで、二回とも泣きました」と、依頼者のお父さん。

 

依頼者の旦那さんが帰ってきます。名前は泰雅(たいが)さん29歳。

 

驚く彼に、イクちゃんのことについて聞いてみます。

 

泰雅さん「元々身体弱い方だったんで・・・」

 

!?

 

石田探偵「そうなん?」
「身体弱い中で、ずっとあなたのことを・・・」

 

イクちゃんはてんかんだったようです。

 

泡を吹いて倒れているのも、何回も見ていたという泰雅さん。

 

戻るからほっといてって言れていたそうです。

 

けっこうな頻度で起こっていたそうです。

 

泰雅さん「そのときに、1人でもご飯が食べられるように、卵かけご飯の作り方とか・・・4歳5歳のときに教えてもらっていた・・・」

 

石田探偵「イクちゃんに?」

 

泰雅さん「イクちゃんに・・・」

 

厳しいときはすごく厳しく

 

怒るときは怒って

 

自分に何かあっても、一人で生きていけるようにと厳しく育ててくれたと・・・

 

その後、父親とケンカしたとき、泰雅さんの手を引いて飛び出していった。

 

別れても、自分で育てていく気持ちだったそうですねイクちゃん。
泰雅さんも、当時は普通に自分の母親だと思っていたそうです。

 

そして、遂に、どちらについていくか決めるときがやってくる。
しかし、その判断を泰雅さんにさせる前に、事前に父親から、パパを選んだらゲームボーイを買ってやると言われていたそうです。

 

そして、いざ、判断をゆだねられるときに、パパと言ってしまったと。

 

石田探偵「イクちゃんどうしたの?」

 

泰雅さん「イクちゃん泣き崩れてました・・・」

 

それから3年後、父が一度だけイクちゃんに会わせてくれたそうです。

 

みさき公園で会うことに

 

泰雅さん「めっちゃ嬉しかった」

 

泰雅さん「最後あたり、夕方に、観覧車に乗ったときに、昔のなごりで「ちゃーちゃん」と呼んでたんですよそのときも・・・それでちゃーちゃんって言ったら・・・」

 

 

「もう、たいがのちゃーちゃんじゃないんよ・・・」

 

 

泰雅さん「って言われて、何ゆーてんだろうって・・・」

 

石田探偵「それが最後?」

 

泰雅さん「最後です」

 

あの日から21年が経って・・・

 

「お父さんには、どういう感情持ってんの?」と、石田探偵。

 

「まぁ、同じ男と考えたら、くさった男やなって・・・」と、泰雅さん・・・。

 

「おやじの中では、いろんな女性の中の、1人にすぎやんかったんかなって」

 

石田探偵「一応結婚したことは・・・伝えて」

 

泰雅さん「いや」

 

石田探偵「えー!?」

 

驚きの表情の石田探偵。

 

石田探偵「行くの嫌なんやろ?正直」

 

泰雅さん「正直嫌です」

 

手掛かりはお父さんしかないということで・・・

 

とりあえず、石田探偵がお父さんに話を聞きに行くことにします。

 

父親の家へ

 

依頼者と2人でお父さんの家へ

 

お話しを伺います。

 

石田探偵「結婚は、何回されてるんですか?」

 

泰雅さん父「正確に言ったら、5回です」

 

石田探偵「えーー!?」

 

泰雅さん父「籍が入ってないのいれたら、もっとですよね」

 

石田探偵「すごいな!」

 

素直に驚く石田探偵

 

石田探偵「モテる秘訣は何ですか?どうしたらモテるんですか?僕聞きたいですわ」

 

泰雅さん父「やっぱり、相手を大事にすることですね」

 

 

 

石田探偵「一番、印象に残ってる女性っておられます?」

 

泰雅さん父「ええ、僕がねぇ、1人だけ頭のあがらない人がいます」

 

石田探偵「その方どういう方なんですか?」

 

泰雅さん父「僕の長男坊なんですが・・・」

 

泰雅さん父「僕が一番苦しいときに、その子をね、黙って引き取って育ててくれた人」

 

名前は・・・

 

「郁子(いくこ)さん」

 

アルバムを持ってくるお父さん。

 

そこには27歳の郁子さんと、2歳のたいがくんが・・・・

 

「優しい顔して~」と、石田探偵。

 

お父さんいわく、子どもを産める身体ではなかったので、子どもに対しては非常に真剣だったとのことです。

 

たいがくんと一緒の写真がたくさんあります。

 

本当に、大事にしていたんだろうなと思える写真ばかりです。

 

石田探偵「もぅ~、めっちゃええ顔してますやん!」

 

アルバムを借り、ロケ車で待つ泰雅さんのところに。

 

「唯一頭のあがらない女性が、郁子さんやって・・・」

 

説明する石田探偵。

 

無言でうなずき、涙を浮かべる泰雅さん。

 

あれだけ嫌がっていたお父さんのもとに、子どもが産まれたことを報告に行きます。

 

アパートの階段を上石田探偵、泰雅さん、依頼者の奥様・・・

 

石田探偵「依頼なんやった?」

 

 

泰雅さん「イクちゃんに会いたい」

 

石田探偵「なぁ?お父さんと仲直りしたいちゃうよな?」

 

泰雅さん&依頼者「違います!」

 

泰雅さん「違います!」

 

繰り返す泰雅さん。

 

父親との再会

 

泰雅さん父「元気やったか?」

 

泰雅さん「元気です」

 

少しよそよそしい感じです。

 

子どもを抱いていることに気づき、自分を指さすお父さん。

 

「孫?」

 

子どもを抱き上げるお父さん。

 

泰雅さん父「おまえさんもあれだなぁ、やっぱり、重たいほうだなぁ」

 

たいがさんと同じように大きい赤ちゃんだと。

 

確かに、これだけでも一つの依頼として成立しそうな内容です。

 

本題に戻ります。

 

「今どうされてるかは分からないです?」と、石田探偵。

 

泰雅さん父「そうですね・・・彼女は彼女なりに、別な人生を歩き始めたようだったので・・・」

 

最後に会ったのは15年前だそうです。

 

しかし、

 

兄妹の勤務先の住所を覚えているとお父さん。

 

石田探偵「あんた凄いじゃん!!」

 

 

15年前、イクちゃんの弟が働いていたというスーパーへ

 

弟さんの職場へ

 

店長さんに確認すると

 

・・・

 

いてますと。

 

「えー!?」

 

「まじですか!?」

 

郁子さんの弟さんはまだお店で働いていました。

 

早速連れてきてもらうことに。

 

質問をぶつける石田探偵。

 

石田探偵「お姉さんは・・・郁子さんですか?」

 

弟さん「郁子とエツコといてます」

 

石田探偵「郁子さんは・・・お元気ですか?」

 

弟さん「はい、元気です」

 

石田探偵「よっっしゃ!!」

 

とびっきりの安堵の表情を見せる泰雅さん

 

石田探偵「よかったなぁ」

 

言葉になりません

 

感極まる泰雅さん

 

石田探偵「ハハ、まだやまだ・・・」

 

いつまでも喜び合う3人

 

事情の分からない弟さんを抱きしめる石田探偵です。(^^)

 

ご両親は亡くなってしまい、今も一人でいると説明する弟さん。

 

話しを続ける中、なんと、ある人物が登場します。

 

弟さん「ぐりぐり頭のぉ~」

 

泰雅さん「そうですそうです、ぐりぐり頭の~」

 

弟さん「そうそうそうそう・・・」

 

石田探偵「たいが」

 

弟さん「たいが」

 

石田探偵「これ、たいが」

 

泰雅さんを手で指し示す

 

弟さん「タイガ?」

 

一同 笑

 

まさか目の前に本人がいると気づかなかったようですね(^^)

 

依頼者のご両親にも報告

 

石田探偵「イクちゃん・・・お元気です」

 

依頼者ご両親「よかった~」

 

そしていよいよ・・・

 

イクちゃんの家に向かいます。

 

辺りはすでに暗くなっています。

 

石田探偵「どうですか今の気持ちは?」

 

泰雅さん「うれしさと・・・緊張で・・・痛いです」

 

泰雅さん「会いたないっていう気持ちが・・・ちょっとでもあったら・・・嫌やなっていう不安はあります・・・」

 

石田探偵「確かめてきてください」

 

「はい」

 

答える泰雅さん。

 

石田探偵「我々は見守っていますんで」

 

住んでいるという集合住宅の前、仕事帰りのイクちゃんを待つ泰雅さんです。

 

そわそわしてます。

 

21年ぶりに会えるかもしれない・・・いったい、どんな気持ちなんでしょうか・・・

 

一方、ロケ車のモニターで見守る石田探偵と依頼者、そして依頼者家族たち。

 

すると、1人の女性が建物入り口で待つ泰雅さんの方へ向かいます。

 

・・・

 

泰雅さん「イクちゃん?」

 

 

「うわぁっ」

 

 

突然でびっくりする女性。

 

 

泰雅さん「わかる?」

 

 

女性「えっ誰?」

 

 

泰雅さん「ちゃーちゃん」

 

 

女性「・・・えっ?」

 

 

泰雅さん「ちゃーちゃんやんな・・・」

 

 

女性「たいが!?」

 

 

泰雅さん「うん」

 

 

・・・

 

 

・・・

 

 

石田探偵一行もモニターを凝視です。開いた口が塞がりません。

 

 

すると、泣き出してしまう女性。やっと状況が理解できた様子です。そうですね、この女性がイクちゃんでした。

 

 

イクちゃん「びっくりしたぁ・・・」

 

 

・・・

 

 

泰雅さん「すぐわかったぁ」

 

 

泰雅さんも泣いてますね

 

 

イクちゃん「なんで?」

 

 

泰雅さん「顔」

 

 

泰雅さん「元気?」

 

 

イクちゃん「入る?(家に)」

 

 

泰雅さん「うん」

 

 

泰雅さんも涙がとまりません。

 

 

急いで駆け付ける石田探偵

 

 

扉をノックする。

 

 

扉を開けるイクちゃん

 

 

石田探偵にびっくりのイクちゃんです。

 

 

挨拶を交わしてから

 

 

イクちゃん「面影なかったから・・・誰?って聞いたら・・・ぼく、たいがって言って・・・うっ・・・」

 

 

 

イクちゃん「幼稚園の・・・」

 

 

 

イクちゃん「手放したから・・・」

 

 

 

涙が止まりません。

 

 

なかなか言葉にするのが難しそうです

 

 

泰雅さんも・・・

 

 

イクちゃん「・・・会いたかった・・・んですよ・・・私は」

 

 

依頼者も号泣です。

 

 

石田探偵「たいが!思ってること言えよ!」

 

 

石田探偵も涙声です。

 

 

石田探偵「会いたかったんやろ?」

 

 

泰雅さん「会いたかった・・・」

 

 

石田探偵「会えたやん・・・」

 

 

涙で言葉が出ません

 

 

泰雅さん「ずっ・・・ずっと・・・」

 

 

ようやく今回の事情を話します

 

 

泰雅さん「(奥様に)お母さんに抱かせたいって聞かれたときに、いや、イクちゃんに抱かせたいってゆーたんよ僕」

 

 

両手で顔を覆うイクちゃん

 

 

依頼者「本当のお母さんのことは何一つ言わなかった・・・イクちゃんが、僕のお母さんやっ・・・抱かせたい・・・って」

 

 

産まれた赤ちゃんをイクちゃんに抱っこしてもらいます。

 

 

依頼者「そっくりでしょー?」

 

 

イクちゃん「小ちゃい時に似てます・・・」

 

 

抱いた赤ちゃんをやさしく見つめるイクちゃん

 

 

全員の涙が止まりません

 

 

・・・

 

 

 

落ち着き、皆で座って、改めて話を聞くことに。

 

 

イクちゃん「小学校2年の時に、向こうから(泰雅さん父)こいつ、ゆーこと聞かんから悩んでるねんという話を聞いて、は?って。それで一回会って・・・」

 

 

石田探偵「どこですか場所は?」

 

 

イクちゃん「みさき公園」

 

 

石田探偵「あ~、繋がった」

 

 

イクちゃん「だからね、来たときもね、もうね・・・」

 

 

泰雅さん「デロデロの服」

 

 

イクちゃん「情けなかったんですよ・・・」

 

 

イクちゃん「もうね、50、60の男の人が着るようなジャンパー着させて・・・」

 

 

当時のことを思い出したのか、再び涙が流れ出すイクちゃん

 

 

イクちゃん「ボロボロのTシャツ着て・・・何でこんな格好してるんて・・・これ、パパが来てたやつやないの!って・・・なんで小学校2年生のあんたが着てるの?って!」

 

 

イクちゃん「そんでこの子、黙って・・・」

 

 

先に服を着替えさせてから、みさき公園に行ったそうです。

 

 

その時にみさき公園で撮った写真を持ってくるイクちゃん。

 

 

すごい数の写真です。

 

 

石田探偵「めっちゃ撮ってるやん!」

 

 

泰雅さん「これ乗ったの覚えてるもん!」

 

 

そこには笑顔でメリーゴーランドに乗る、たいが少年がいます。

 

 

泰雅さん「覚えてます覚えてます・・・」

 

 

イクちゃん「なんか・・・撮ることないって・・・」

 

石田探偵「もう最後やと思って」

 

イクちゃん「そう・・・」

 

 

流れ出る涙を拭き続けるイクちゃん

 

 

最後に石田探偵が聞きます。

 

 

「お父さんは会いたいと・・・どうします?」

 

 

 

 

 

「イヤ」

 

 

 

 

 

 

はっきりと意思表示をするイクちゃんなのでした。

 

 

おしまい

 

最後に

 

スタジオに戻ります

 

拍手の後、しばらくの空白が・・・

 

・・・

 

ようやく石田探偵が話し出します。

 

「イクちゃんもやっぱり、出ていくときにも、常にたいがのことを心配してたん・・・だからイクちゃんは、みさき公園のときの写真、これで会うのは最後やと思って、何十枚も撮って、今もずっと持っていましたね。」

 

「今回これで連絡先も分かって・・・また家族全員で会えるといくことで・・・」

 

「あっ、お父さんは別ですけどね」

 

 

 

今回は破壊力抜群でした。涙涙でした。映画やテレビではかなかな泣くことがないオクラさんですが、これはやばかったですね。ナイトスクープ史上というか、映画やドラマを含めても、一番泣いてしまったかもしれません。

終始感動的な中にも、笑いを持ってくるのがさすがというか、ナイトスクープらしいなって感じもしました。あれだけ感動的な流れで、はっきり「イヤ」と言ったイクちゃん。これもまた、人間らしい一面だなって思います。泣きながら笑えるのって、本当にナイトスクープだけかもしれないって思う今日この頃です。

 

ちなみにですが、お父さんが言っていたモテる秘訣「相手を大事にすること」ですが、もちろん擁護するわけではありませんが、本当にその時は大事にしているのかもしれませんね。
ただ、極端に熱しやすく、冷めやすい?といいますか、また別の方に熱してしまうのかなって思いました。ある意味、熱しているときは本当に「相手を大事にすること」ができていて、だからこそ、様々な女性がお父さんを選ぶということが繰り返し行われてきたのかなって思います。それによって多くの方が傷つく結果となっているのですが・・・

 

それにしても、泰雅さんとイクちゃんは再会できて本当によかったなって思います。ナイトスクープがなければ、一生出会うことができなかったかもしれないって考えると、改めてナイトスクープはなくてはならない番組だって思います。これからもずっと続けていってほしいです。

 

 

いや~、ナイトスクープって、ほんといいですね♬

 

 

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